東北地方太平洋沖地震 義援金

2011年3月29日火曜日

プルトニウム / プルサーマル

福島原発(第一)敷地内で、プルトニウム検出です。

福島第一原発の三号機は、プルサーマル発電です。
プルサーマルっってなんじゃい!って感じですが、プルトニウムを通常ウランを燃料とする軽水炉(=サーマルリアクター)で利用することをプルサーマルというそうです。かなり単純に言ってしまうと、核燃料リサイクルのひとつの方法です。処理に困る核廃棄物が減らせる&燃料として使えるという、この点「だけ」考えればすばらしいのですが・・・

通常軽水炉原発では「ウラン」を燃料に使いますが、このウランを使う同じ施設で、「ウラン」と「プルトニウム」が混合された燃料(MOX燃料=Mixed OXide)を使って発電を行う方法です。「プルトニウム」は「ウラン」を燃料として発電を行った際に使用済み核燃料から抽出されるものなので(つまり廃棄物)それを再利用しようという試みです。原爆にも使用されるプルトニウムを消費し原爆などに使えないものにするという意味合いもあるようです。

そもそもプルトニウムを燃料として使う方法として研究されているのが「もんじゅ」で知られる高速増殖炉です。(発電の過程でプルトニウム=燃料が増殖していくというある意味夢のような方法)
プルサーマルはこれとは異なり、もともとウランを燃料にする前提で開発された軽水炉の燃料に混ぜ物としてプルトニウムを混合した燃料を使うという方式です。その問題点等は現状話をしても意味ないので、置いておいて・・・

問題は「プルトニウム」です。これは単純には触っても傷がない限り体に取り込まれず、食べても、ほとんど吸収されないものの、吸い込むと体の中に取り込まれて定着してしまいなかなか排出されないという問題があります。

プルトニウム239の半減期(放射能が半分になるまでの時間)は2.4万年、つまり放射能が半永久的に続く物質です。
原発敷地内の土壌にあるだけでは、それほど問題ないでしょうが、土壌で微量であっても検出されたってことは外に出てきているってことです。大気中に大量にばらまかれたりしていないことを祈ります・・・まあ実際は福島原発の敷地内や近所を素のまま歩いたりしなければ問題にはならない量でしょうが・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿